2014年9月3日水曜日

三陸鉄道を乗りにゆく 青春18きっぷの旅

 前回の研究会の大西英雄さんのレポートは、「三陸鉄道を乗りに青春18キップで行く」でした。8月中旬に友だちと4泊5日の東北への旅を、写真で構成したアルバムで報告してくれました。大西さんは、企業の人権啓発担当者で、大阪同和・人権問題企業連絡会の理事長を務められましたが、現在は退職しておられます。企業にお勤めの時、東北大震災が起こり、その8月に南相馬にボランティアにも行かれました。今回は、震災後の東北を再び辿っていく旅になります。
 まず参加者から「青春18キップ」って、若者が使うキップかと思ってましたというツッコミが入ります。大西さんによると、退職された方がこのキップを使って旅行される場合が多く、乗り換え駅では高齢の方が同時に移動していることがよくあるとのことでした。5枚1組のこのキップを有効に使っての旅のレポートを聞いたり、アルバムを読ませてもらって、やがて私も退職したときに、こんなふうに時間をたっぷり使う旅がしてみたいと思いました。「おとなの学び研究会」は、横軸には多様な職業、活動をしている人があることですが、縦軸には30代から60代までの年齢のひろがりを上げることができます。少し先をゆく世代が何を考え、どう生きておられるのか、それを「まじめなおしゃべり」の中で感じ取れることが、私に変化をもたらしてくれるのだと思います。

 全てをご紹介できませんので、一つだけエピソードを。写真のように三陸鉄道で津波の影響で何もなくなってしまった浜を眺めながら北上します。そして帰路、宮古から盛岡までJR山田線で被災した一人の女性の話しを伺うことができたそうです。以下は、大西さんのレポートです。
〈震災時、その女性は、母親の看病で気仙沼の山手にある病院にいたとのことで、医療関係の方々の大変な働きを見たことを話してくれました。その中で、看護師の方が自宅が津波で流され、今着ている制服と通勤するときに着ていた私服の2枚しか着るものがない、そんな状況で一生懸命に働いてくれた姿が忘れられない。私に書く力があれば、書いて残しておきたいと話してくれました。〉
 5日間の旅は、もちろん同行したお友だちとの対話は貴重なものでしょうが、地元の人とこのような会話をし、自分の中に鎮めて持ち帰られた大西さんの旅に学ばせてもらいました。

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